矢嶋貞男/矢島貞男の油絵「晩秋の浅間山」1960/F3

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矢嶋貞男/矢島貞男の油絵「晩秋の浅間山」1960/F3です。額は小諸市の額縁の老舗、篠萬製 ご覧のように矢嶋貞男の油絵です。「晩秋の浅間山」1960/F3のものです。ガラスのない額(小諸、篠萬)に収められています。おそれく作家本人により額装依頼されたものだと思います。F3と小さめな作品です。絵を見ると本当に 矢嶋貞男の作品なのか疑われるほどタッチが稚拙ですが何故か惹かれるものがあります。絵の中央に油絵の浮きがあり多少の剥離があります。剥離の下はなんと鮮やかな空色が覗いています。手前の木はのちにどなたかが加筆したのではないかと疑うほどの稚拙なタッチです。ただどう見ても加筆の後はなくオリジナルのようです。それにしてもなぜか心惹かれるのです。色彩のせいでしょうか。先にもご説明をしたようにガラスのない額でうので全体に経年による汚れがあります。その汚れを取ると惹かれる理由がわかるのではないかとも思うのですがこのまま出品いたします。浅間山の頂上からは煙が見えます。赤黒い浅間山はこのような色を晩秋には染めているのでしょうか。上手い絵とは言いませんがなぜか惹かれる絵です。サインと裏にはタイトルと作成年、著名が描かれています。 矢島貞男(1916-1992年01月16日)自由美術協会会員 市立小諸高原美術館・白鳥映雪館のホワイエには、油彩画「上高地」を展示しています。矢島貞男は、1916 年(大正5 年)、小諸市に生れ、旧制岩村田中学を経て東京美術学校西洋画科に入学しました。1946 年(昭和21年)、母校の岩村田高校美術科教諭に赴任。その後、長野県美術展、自由美術協会展等に出品し、1959 ~62 年(昭和34 ~36年)に佐久美術会会長、県展運営副委員長、1967年(昭和42年)には、自由美術協会会員となりました。油彩画「上高地」は、大正池に映る初冬の穂高岳です。清涼感 を感じさせ、画面内側から外側へ躍動感あふれる険しい穂高岳が強調されています。迫力あるこの逸品です。

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