「聖ヤコビ教会のシュニットガー・オルガン」 ハインリヒ・シャイデマン(Hcin五ch schcidemallm,1595年頃-1663年) 1.プレアンブルム No.5 in d 2.プレアンブルム No.4 in d 3.プレアンブルム No.3 in d 4.「イエスよ、汝の業を我らに示し」 ジヨヴァンニ・ガストルディ作曲の作品による 5.「主を讃えよ」 ヒエロニムス・プレトリウス作曲の6声のモテットによる 6.「主よ、我、汝に望めり」 7.「6旋法のマニフィカト」 メルヒオニル・シルト 8.「いと高きところにいます神に栄光」 作曲者不詳 9.「詩編第23番に基づく3つの変奏曲」 ニコラウス・ブルーンス(1665-1697) 10.「プレルーディウム、ホ短調」
演奏:グスタフ・レオンハルト オルガン:ドイツ、ハンブルク、聖ヤコビ教会(Hauptkirche Sankt Jacobi) 収録:1994年9月18-20日
レオンハルトがハンブルクの聖ヤコブ教会のシュニットガー・オルガンを使って録音した、北ドイツの巨匠達のオルガン曲集。レオンハルトは似たようなコンセプトのCDをいくつもリリースしていて、ヨーロッパの各地のオルガンを弾いている。その姿は、さながらオルガン音楽の伝道師のようだ。
しかしたくさんあるCDの題名の付けたかたは、少々混乱している。このCDの邦題は「北ドイツのオルガン音楽の巨匠達」だが、「北ドイツのオルガン音楽」というCDは、ソニー以外からも出てい
て、更に事態をややこしくしている。
このCDはいろんな作曲家の作品が採り上げられているが、シャイデマンが7曲入っていて、中心的な役割を演じている。ハインリヒ・シャイデマンは、 ドイツのオルガニスト、作曲家。17世紀半ばの北ドイツで最も有名なオルガンの作曲家であり、ディートリヒ・ブクステフーデやJ・S・バッハ
の重要な先駆者である(ウィキペディア)。
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「プレアンブルム」
第1曲目から3曲目までの「プレアンブルム」とは、「前奏曲」の意味だ。3曲とも静謐な感じの穏やかな曲で、音質も柔らかい音が選ばれている。地味と言えば地味だが、宗教的な素朴さがあって心が安まる曲だった。
コラール2曲
コラールによるオルガン曲が2曲選ばれているが、これも構成は単純で、鄙びた穏やかさを持った音楽だ。⑤「主を讃えよ」は細かい技巧的なフレーズが出てくるし、⑥「主よ、我、汝に望めり」は硬く鋭い音色と柔らかい音色の掛け合いが美しかった。
⑦「マニフィカト」
17分を超える大曲。最初は、ちょっと埃っぼくて柔らかい音で始まり、物悲しいメロディがゆったりと奏でられる。第2部に入ると鋭くてハッキリした音色に変わり、音色の変えたエコーの効果が延々と続いていく。
第3部は音楽のスケールが大きくなり複雑なフレーズが多くなる。豪快な響きが巨大な音の建築物を思わせ、最後はペダルが消え、鋭い音で高速フレーズが乱舞する音楽は、緊張感が最大限に高まって圧倒的な迫力を見せた。
メルヒオール・シルト
ここからはあまり知られていない作曲家の作品が続く。メルヒオール・シルトはシャイデマンと同じ世代の作曲家。ハノーヴァーの出身で、シャイデマンと同じくスウェーリンクに学んでいる。各地の教会のオルガニストとして活躍したが、残っている作品は僅かしかない。
シルトの作品はとても短く、むしろ作曲者不詳の変奏曲の方が聴き応えがあった。変奏曲と言っても後のブラームスのようなフレーズが形を変えて展開して行く音楽とは違って、装飾の付け方の工夫を競っているような印象だった。
ニコラウス・ブルーンス
大バッハと同じ世代の作曲家。17世紀ドイツ・バロック音楽最大の作曲家兼オルガニストの一人とされ、ブクステフーデの弟子だったが、32歳の若さで世を去ってしまった。
「プレルーディウム」
迫力のあるペダルと手鍵盤のユニゾンで始まり、豪快な音楽を聴かせる。続く呼び交わしのフレーズはエコーの効果を発揮し、カンツォーナ風のフーガはファンタジックな音色で心に染みる。「カッポ、カッポ」とユーモラスなフレーズが出てきたり、最後に壮麗に盛り上げたりするなど、聴く者を飽きさせない工夫に富んでおり、多彩な音楽が楽しめた。
あと、ゲオルク・ベーム2曲とと大バッパの中が3曲入っている。
「聖ヤコビ教会のシュニットガー・オルガン」
ハインリヒ・シャイデマン(Hcin五ch schcidemallm,1595年頃-1663年)
1.プレアンブルム No.5 in d
2.プレアンブルム No.4 in d
3.プレアンブルム No.3 in d
4.「イエスよ、汝の業を我らに示し」
ジヨヴァンニ・ガストルディ作曲の作品による
5.「主を讃えよ」
ヒエロニムス・プレトリウス作曲の6声のモテットによる
6.「主よ、我、汝に望めり」
7.「6旋法のマニフィカト」
メルヒオニル・シルト
8.「いと高きところにいます神に栄光」
作曲者不詳
9.「詩編第23番に基づく3つの変奏曲」
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697)
10.「プレルーディウム、ホ短調」
演奏:グスタフ・レオンハルト
オルガン:ドイツ、ハンブルク、聖ヤコビ教会(Hauptkirche Sankt Jacobi)
収録:1994年9月18-20日
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